みなさんこんにちは。最近は、夏の暑さが徐々に和らいでいくのが感じられますね。過ごしやすくなる季節は、生活習慣や健康への意識が高まる時期です。夏の疲れをリフレッシュし、秋に向けてお口の健康を整えるために、歯周病と糖尿病についてお話したいと思います。
一見関係なさそうに見えますが、実は密接な関係があるんです。
糖尿病になると、血糖値が高い状態が続きます。この状態が、お口の健康に悪影響を与えます。
1.糖尿病になると、なぜ歯周病が進行する?
・細菌が繁殖しやすい
血糖値が高いと、唾液に含まれる糖分が増え、歯周病菌が繁殖しやすくなります。
・免疫力の低下
糖尿病の方は、免疫力が低下し、歯周病が進行しやすくなります。
・血流が悪くなる
細い血管の血流が悪くなるため、歯肉に栄養や酸素が届きにくくなり、歯周病の治りが遅くなります。
2.歯周病になると、なぜ糖尿病が悪化する?
今度は逆に、歯周病が糖尿病に与える影響です。
・炎症物質が全身へ
歯周病菌が出す炎症を引き起こす物質が、歯肉の血管から全身に広がります。
・インスリンの働きを邪魔する
全身に広まった炎症物質が、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを邪魔して、糖尿病が悪化します。
このように、"糖尿病になると歯周病が悪化し、歯周病が悪化すると糖尿病も悪くなる"という事態に陥ってしまうことがあります。
この2つの病気は、片方だけを治療しても、なかなか改善しないことがあります。だからこそ、両方を同時に管理していくことがとても大切です。
みなさん、一緒に健康な体と健康なお口を目指しましょう✨